記事一覧 — 事故べつに調べる
事故の種類べつに並べています。どの記事も、①リスクの地図 ②手順 ③その場のチェック ④記録 ⑤数えかたの順で書いてあります。
原因は、たいてい分かりません。それでも、できることはあります。
公開している記事(50本)
設計した50本を、すべて公開しました。内出血・あざ8本/転倒6本/転落6本/誤薬6本/誤嚥6本/入浴5本/移乗6本/ヒヤリハット・報告6本と、事故のあとに考えるための記事です。
これから足していくもの
事故べつの50本は、これで全部そろいました。ここから先は、次の3つを足していきます。
◎ 「原因が1つに決まらない」ときは、こちらです。 起きたあと、どこから考えるか(8本 そろいました)
この一覧は「何を見るか」を書いたものです。事故が起きたあと、原因の候補をどう分解するかは、別の区分にまとめています。 車いすからの転落/転倒がくり返す/あざが減らない/むせが増えた/誤薬が続く/移乗で崩れる/ヒヤリハットが出てこない/職員が続かない。
◎ 50本すべての記事に【やさしい日本語】をつけました。 書き方・言い方/見る・気づく/手でやること/あざと柵/そして残りの10本。 どの記事も、書き出しにある みどりのボタンから読めます。
◎ むずかしい 日本語(にほんご)が 苦手(にがて)な 人(ひと)は、 記事の 書(か)き出(だ)しに ある みどりの ボタンから 読(よ)んで ください。 ふりがなと、みじかい 文(ぶん)で 書いて あります。
探している事故が、まだここにないときは。 困りごとから調べるで、利用者さんの状態から注意する点を出せます。 印刷して、カンファレンスの資料に使えます。
この区分の読み方 ―― 事故の種類ごとに「まず確かめる3つ」
事故が起きたとき、あるいは起きそうなとき、最初の数分でやることは種類ごとに決まっています。ここに並べた50本は、どれも同じ順番で書いてあります。①どこで起きやすいか(リスクの地図)→②手順→③その場のチェック→④記録→⑤数えかたです。急いでいるときは、下の表で事故の種類を探し、「最初に読む記事」から開いてください。
| 事故の種類 | まず確かめる3つ | 最初に読む記事 |
|---|---|---|
| 内出血・あざ | どこにあるか(部位)/いつ見つけたか/同じ場所にくり返していないか | 原因のわからないあざが増えるとき |
| 転倒 | 意識と呼吸/頭を打った可能性/動かしてよいか(痛む場所) | 最初の30秒でやること |
| 転落(ベッド) | 柵とすき間の型/ベッドの高さ/なぜ降りようとしたのか | 「なぜ降りようとしたのか」から考える |
| 誤薬 | 何を・どれだけ・いつ飲んだか/現物と空き袋を残す/看護師へ | 誤薬に気づいたら、最初にすること |
| 誤嚥 | 咳ができるか/声が濁っていないか/食形態ととろみ | 咳ができるか、できないか |
| 入浴 | 顔が湯の上にあるか/体調と中止基準/脱衣所と浴室の温度差 | 浴槽で沈んだら、まず顔を出す |
| 移乗 | 車いすの置き方(距離と角度)/つかむ場所/合図の統一 | 移乗は力ではなく距離と角度 |
| ヒヤリハット・報告 | 3行で書けているか/見ていないことを書いていないか/第一報の5項目 | ヒヤリハットは3行でいい |
原因は、たいてい分からない ―― それでも、できることは3つある
事故報告書を書くとき、多くの職員が「原因」の欄で手が止まります。見ていないところで起きた転倒、いつできたか分からないあざ。原因が分からないのは、書く人の力不足ではありません。介護の現場では、それがふつうです。
原因が分からなくても、できることは残っています。
- 見たことと、推測を分けて書く。「転倒した」ではなく「床に座っているところを発見した」。書き分けは「転倒」と「発見」の書き分けに。
- 数える。1件ずつでは見えないことが、時間帯×場所、部位べつ、工程べつに数えると見えてきます(転倒・あざ・誤薬)。
- 対策に「見守りを強化する」と書かない。誰が・いつ・何を見るのかが決まらない対策は、次の事故を防げません(その理由)。
「よかれと思って」が、事故を重くすることがある
この区分には、直感と逆のことを書いた記事がいくつかあります。たとえば、ベッド柵を増やすと、けがは重くなること。きざみ食は、安全とは限らないこと。ヒヤリハットが0件の職場は、いちばん危ないこと。どれも、現場でよく見かける「安全のつもり」の工夫が、別の事故の入口になっている例です。
迷ったときは、その工夫で「何が起きなくなるか」と同時に、「何が起きやすくなるか」を1行書き出してみてください。それだけで、話し合いの中身が変わります。
記事を、だれと読むか
| 読む人 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 新人の職員 | 自分の担当に近い事故の種類から1本ずつ。「その場のチェック」だけでも覚えておくと、慌てずに済みます |
| リーダー・管理職 | 「数えかた」の記事で、記録の集め方をそろえる。ヒヤリハットが出てこない職場は書かない7つの理由から |
| 外国人職員と一緒に | 各記事の最後に「やさしい日本語」の要約があります。言葉は用語対訳で日本語・ベトナム語・英語を確かめられます |
事故が起きたあと、何をどこから考えればよいかは、別の区分「起きたあと、どこから考えるか」にまとめています。
事故が起きた日の流れ ―― どの記事が、どの時点で役に立つか
| 時点 | やること | 役に立つ記事 |
|---|---|---|
| 見つけた直後 | 本人の安全を確かめ、動かしてよいかを判断し、看護師・リーダーを呼ぶ | 最初の30秒/誤薬に気づいたら |
| 数分以内 | 第一報。何を・いつ・どこで・どうなっているか・誰が対応しているか | 第一報の言い方 |
| その日のうち | 見たことと推測を分けて記録する。ご家族への連絡は誰が何を伝えるかを決めてから | あざの記録の書き方/ご家族への説明 |
| その後 | 頭を打ったときは時間をおいた観察を続ける。発見した職員の気持ちにも目を向ける | 頭を打ったあとの観察/発見した職員のこころのケア |
| 月に1回 | 集めた記録を数え、時間帯・場所・部位・工程の偏りを見る | 時間帯×場所で数える |
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。