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記事一覧 — 事故べつに調べる

事故の種類べつに並べています。どの記事も、①リスクの地図 ②手順 ③その場のチェック ④記録 ⑤数えかたの順で書いてあります。

原因は、たいてい分かりません。それでも、できることはあります。

最終更新:2026年8月 / 高齢者支援実務研究所

公開している記事(50本)

設計した50本を、すべて公開しました。内出血・あざ8本/転倒6本/転落6本/誤薬6本/誤嚥6本/入浴5本/移乗6本/ヒヤリハット・報告6本と、事故のあとに考えるための記事です。

内出血・あざ
原因のわからないあざが増えるとき、まず見る5つのこと
誰も心当たりがない。でも毎月出る。探す場所には、順番があります。
内出血・あざ
あざの記録の書き方(そのまま使える例文つき)
「原因不明」と書くだけでは、次につながりません。8項目の型があります。
内出血・あざ
「虐待では」と疑われないための、あざの記録
報告が必要な部位と、上げ方。判断するのは現場ではありません。
内出血・あざ
すねのあざが何度もできる — 車いすのどこが当たっているか
すねは、座っているだけではあざになりません。当たる物の探し方。
内出血・あざ
わき・上うでのあざは、なぜ「赤ゾーン」なのか
疑うためではなく、ひとりで判断しないための分類です。
内出血・あざ
老人性紫斑 — ぶつけていないのにできるあざ
前うで・手の甲に、痛みのない紫色。防ぎきれない種類のあざです。
内出血・あざ
ご家族へのあざの説明 — 何を、いつ、誰が伝えるか
そのまま読める電話の型つき。「分かりません」の伝え方。
内出血・あざ
あざを部位別に数えると、原因が見えてくる
8区分の集計表と、30分のカンファレンスの型。
転倒
転倒を見つけたとき、最初の30秒でやること
抱き起こさない。30秒で見る5つと、そのあとの分岐。
転倒
頭を打ったあとの観察 — 6時間・24時間・1〜2か月
症状は時間差で出ます。4つの時期に、何を見るか。
転倒
慢性硬膜下血腫 — 1〜2か月後に出てくる症状
「認知症が進んだ」と受け取られて止まるのが、いちばん多い形です。
転倒
「転倒」と「発見」の書き分け — 見ていないときの記録
いちばん大事な1行は「最後に確認した時刻」です。
転倒
転倒対策に「見守りを強化する」と書いてはいけない理由
実行を確かめられない対策は、次も同じことが起きます。
転倒
時間帯×場所で数えると、転倒対策が決まる
「2〜4時×居室」に集まったら、もう個人の話ではありません。
転落
ベッド柵を増やすと、けがは重くなる
柵を増やせば安全になる、は逆です。
転落
4点柵は身体拘束にあたるのか
厚生労働省が示す身体拘束にあたる11の行為の3番目に「自分で降りられないように、ベッドを柵で囲む」があります。
転落
ベッド柵のすき間 — あなたの施設はどのタイプか
すき間にはさまる事故は実際に起きています。
転落
介助のあと、ベッドを下げ忘れていませんか
オムツ交換や清拭のとき、職員は腰を守るためにベッドを上げます。
転落
低床ベッドと衝撃吸収マット — 拘束せずにけがを軽くする
落ちることを完全には防げなくても、けがを軽くすることはできます。
転落
「なぜ降りようとしたのか」から考える転落対策
トイレに行きたかった。
誤薬
誤薬に気づいたら、最初にすること(現物を捨てない)
誤薬は、気づいてすぐ言えば、ほとんどの場合は対処できます。
誤薬
「〇〇さんですね?」と聞いてはいけない理由
認知症の方は、名前が違っていても「はい」と答えます。
誤薬
飲ませ忘れも誤薬です — 報告しないと何が起きるか
飲ませなかったことを言わないでいると、次の人が「飲んだ」と思って記録します。
誤薬
粉にしてはいけない薬(徐放錠・腸溶錠)
名前の後ろにL・LA・CR・SR・R・徐放とついていたら、ゆっくり効く薬です。
誤薬
介護職ができる服薬介助・できないこと
一包化された内服薬の服薬介助、軟膏の塗布、点眼、湿布、坐薬。
誤薬
誤薬を工程べつに数える — どこで起きているか
受け取り・保管・セット・持って行く・本人確認・服薬・記録の7工程で数えると、二重チェックを入れる場所が決まります。
誤嚥
むせない誤嚥(不顕性誤嚥)の見つけ方
食事の場では見えません。数日あとの、微熱として現れます。
誤嚥
食後に「あー」と言ってもらう — 3秒でできる確認
食後に声を出してもらうと、のどに残っているかが分かります。
誤嚥
咳ができるか、できないか — 対応は正反対
むせているときと窒息しているときでは、やることが正反対です。
誤嚥
きざみ食は、安全とは限らない
細かく刻んだ食べ物は、口の中でまとまらずバラバラに散らばり、飲み込む準備ができないまま のどに落ちます。
誤嚥
とろみの濃さが職員でバラバラなのは、それ自体が事故要因
職員によって濃さが違うと、その方ののどは毎回ちがうものに対応することになります。
誤嚥
傾眠だけれど口を開ける方への食事介助
口を開けるのは反射です。
誤嚥
誤嚥性肺炎を減らすいちばんの方法は口腔ケア
とろみでも、食形態でもありません。
入浴
浴槽で沈んだら、まず顔を出す(湯を抜くより先)
お湯を抜くのを待っている時間はありません。
入浴
溺れる人は暴れない — 音では気づけない
映画のように水しぶきを上げてもがくことは、ほとんどありません。
入浴
ヒートショックを防ぐ7つのこと
寒い→熱いの急な変化で、血圧が大きく上下します。
入浴
入浴の中止基準を、施設で決める
脱ぐ前にバイタルを測ってください。
入浴
入浴は、全身の皮ふを見られる最大の機会
ふだん服で隠れているところは、入浴のときしか見られません。
移乗
移乗は力ではなく距離と角度 — 車いすの置き方
向かい合わせに離して置くと、本人は半回転しなければなりません。
移乗
途中で崩れたら、引き上げない。ゆっくり床へ
とっさに引き上げると、自分の腰が壊れます。
移乗
わきをつかまない — 手を置く場所
わきの下に手を入れて引き上げると、点に力がかかって丸いあざが残ります。
移乗
教科書どおりにいかない方への移乗
体が大きい、急に力が抜ける、足が絡まる、抱えられるのを嫌がる、拘縮が強い。
移乗
介助での腰痛は、あなたのやり方が悪いからではない
腰が痛くならない介護職員はいません。
移乗
「せーの」の合図を、施設で統一する
「せーの」「1・2・3」「いきますよ」。
ヒヤリハット
ヒヤリハットは3行でいい(例文50本)
反省文ではありません。原因も対策も、書かなくていいのです。
ヒヤリハット
ヒヤリハットが0件の職場は、いちばん危ない
水面の下が空っぽな氷山はありません。
ヒヤリハット
職員がヒヤリハットを書かない7つの理由
意識が低いから書かないのではありません。
事故報告
事故報告書に「特変なし」と書いてはいけない
「特変なし」は、何も見ていないのと同じに読まれます。
事故報告
第一報の言い方 — 5つだけ言えば伝わる
誰が・いつ・どこで・何が起きた・今どうしている。
事故報告
事故を発見した職員のこころのケア
「自分のせいだ」「もっと早く行っていれば」。

これから足していくもの

事故べつの50本は、これで全部そろいました。ここから先は、次の3つを足していきます。

外国人職員のために
「わかりました」が通じないとき/身体拘束11項目/通報の義務/申し送りが聞き取れない
用語対訳・用具と環境
日本語・ベトナム語・英語/車いすの部品の名前/ティルトとリクライニング/替えどきのサイン

◎ 「原因が1つに決まらない」ときは、こちらです。  起きたあと、どこから考えるか(8本 そろいました)

この一覧は「何を見るか」を書いたものです。事故が起きたあと、原因の候補をどう分解するかは、別の区分にまとめています。 車いすからの転落/転倒がくり返す/あざが減らない/むせが増えた/誤薬が続く/移乗で崩れる/ヒヤリハットが出てこない/職員が続かない。

◎ 50本すべての記事に【やさしい日本語】をつけました。 書き方・言い方/見る・気づく/手でやること/あざと柵/そして残りの10本。 どの記事も、書き出しにある みどりのボタンから読めます。

◎ むずかしい 日本語(にほんご)が 苦手(にがて)な 人(ひと)は、 記事の 書(か)き出(だ)しに ある みどりの ボタンから 読(よ)んで ください。 ふりがなと、みじかい 文(ぶん)で 書いて あります。

探している事故が、まだここにないときは。 困りごとから調べるで、利用者さんの状態から注意する点を出せます。 印刷して、カンファレンスの資料に使えます。

この区分の読み方 ―― 事故の種類ごとに「まず確かめる3つ」

事故が起きたとき、あるいは起きそうなとき、最初の数分でやることは種類ごとに決まっています。ここに並べた50本は、どれも同じ順番で書いてあります。①どこで起きやすいか(リスクの地図)→②手順→③その場のチェック→④記録→⑤数えかたです。急いでいるときは、下の表で事故の種類を探し、「最初に読む記事」から開いてください。

事故の種類まず確かめる3つ最初に読む記事
内出血・あざどこにあるか(部位)/いつ見つけたか/同じ場所にくり返していないか原因のわからないあざが増えるとき
転倒意識と呼吸/頭を打った可能性/動かしてよいか(痛む場所)最初の30秒でやること
転落(ベッド)柵とすき間の型/ベッドの高さ/なぜ降りようとしたのか「なぜ降りようとしたのか」から考える
誤薬何を・どれだけ・いつ飲んだか/現物と空き袋を残す/看護師へ誤薬に気づいたら、最初にすること
誤嚥咳ができるか/声が濁っていないか/食形態ととろみ咳ができるか、できないか
入浴顔が湯の上にあるか/体調と中止基準/脱衣所と浴室の温度差浴槽で沈んだら、まず顔を出す
移乗車いすの置き方(距離と角度)/つかむ場所/合図の統一移乗は力ではなく距離と角度
ヒヤリハット・報告3行で書けているか/見ていないことを書いていないか/第一報の5項目ヒヤリハットは3行でいい

原因は、たいてい分からない ―― それでも、できることは3つある

事故報告書を書くとき、多くの職員が「原因」の欄で手が止まります。見ていないところで起きた転倒、いつできたか分からないあざ。原因が分からないのは、書く人の力不足ではありません。介護の現場では、それがふつうです。

原因が分からなくても、できることは残っています。

「よかれと思って」が、事故を重くすることがある

この区分には、直感と逆のことを書いた記事がいくつかあります。たとえば、ベッド柵を増やすと、けがは重くなること。きざみ食は、安全とは限らないこと。ヒヤリハットが0件の職場は、いちばん危ないこと。どれも、現場でよく見かける「安全のつもり」の工夫が、別の事故の入口になっている例です。

迷ったときは、その工夫で「何が起きなくなるか」と同時に、「何が起きやすくなるか」を1行書き出してみてください。それだけで、話し合いの中身が変わります。

記事を、だれと読むか

読む人おすすめの使い方
新人の職員自分の担当に近い事故の種類から1本ずつ。「その場のチェック」だけでも覚えておくと、慌てずに済みます
リーダー・管理職「数えかた」の記事で、記録の集め方をそろえる。ヒヤリハットが出てこない職場は書かない7つの理由から
外国人職員と一緒に各記事の最後に「やさしい日本語」の要約があります。言葉は用語対訳で日本語・ベトナム語・英語を確かめられます

事故が起きたあと、何をどこから考えればよいかは、別の区分「起きたあと、どこから考えるか」にまとめています。

事故が起きた日の流れ ―― どの記事が、どの時点で役に立つか

時点やること役に立つ記事
見つけた直後本人の安全を確かめ、動かしてよいかを判断し、看護師・リーダーを呼ぶ最初の30秒/誤薬に気づいたら
数分以内第一報。何を・いつ・どこで・どうなっているか・誰が対応しているか第一報の言い方
その日のうち見たことと推測を分けて記録する。ご家族への連絡は誰が何を伝えるかを決めてからあざの記録の書き方/ご家族への説明
その後頭を打ったときは時間をおいた観察を続ける。発見した職員の気持ちにも目を向ける頭を打ったあとの観察/発見した職員のこころのケア
月に1回集めた記録を数え、時間帯・場所・部位・工程の偏りを見る時間帯×場所で数える
このサイトについて 一般的な情報提供を目的としています。医療・介護の判断を代替するものではありません。 施設によって、利用者さんによって、正しいやり方は変わります。ここに書いたことが、そのまま当てはまるとは限りません。 実際の対応は、所属施設の規程および、医師・看護師の指示に従ってください。制度・基準は改正されることがあります。
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。