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車いす

車いす ——合っていない車いすが、事故を起こす

すねのあざ、ずり落ち、むせ、おしりの赤み。別々の事故に見えますが、同じ1台の車いすから起きていることがあります。 合っていない車いすは、事故を起こすだけでなく、座っていられる時間を削り、人と会う機会を減らし、食べる力を落とします。

この区分の8本は、介護職が自分でできること——名前をそろえる、順番を守る、指で測る、手でなでる、記録に残す——に絞りました。 車いすを選び、調整するのは専門職の仕事です。気づいて報告するところまでが、介護職の仕事です。

最終更新:2026年9月 / 高齢者支援実務研究所

「この変更は、その方が今できていることを、何か1つでも奪っていないか。」

車いすを替えるとき、判断に迷ったときの、ひとつの問いです。奪うのなら、それに見合う理由があるか。チームで言葉にして、記録に残す。

記事 8本

車いすの部品の名前 ——「あの足のところ」では、伝わらない 13の部品の図と、日本語・ベトナム語・英語。その部品が、どの事故と関係するか。6つの機種の見分け方も。 申し送りの共通の言葉・詰所に貼る ティルトとリクライニングは別のもの リクライニング=ずれる。ティルト=ずれない。ティルトが先、リクライニングが後。倒したら10秒の背抜き・尻抜き。ティルトの方の食事介助12手順。 背抜き・枕とセット・角度はラベルで ティルトは上位互換ではない ——替えると失う6つのこと 順番はクッション → 寸法 → 支え → そこで、はじめてティルト。いきなりティルトが、いちばん多いまちがい。 選ぶ順番・状態べつ早見表 車いすの替えどき 16のサイン 1つでも当てはまれば、相談する理由になる。12番「こがなくなった」だけは、先に車いすを疑う。誰に、何を持って相談するか。 気づくのは、いつも介護職 車いすの寸法が合っているか、指とこぶしで測る 座幅は指2〜3本、奥行きはこぶし1つ、ひざ90度、肩が上がらない。道具はいりません。真横から写真を1枚。 6か所・5分で終わる 理想の車いすがないとき、何で補うか あるもので代用するのは、悪いことではない。「何を我慢しているか」を記録に1行。7組の補い方。倉庫を見る。 代用の記録・費用は相談員へ 座面クッションが合っていないと、何が起きるか ずり落ちの、いちばん多い原因。車いすを替える前に、ここを見る。へたり・裏返し・ずれ。毎日1分の4つ。2週間の記録。 いちばん安くて、いちばん効く部品 フットサポート・アームサポートの型べつリスク 固定式はすねが当たる。便利な型ほど、事故の種類が増える——戻し忘れ・付け忘れ・ロック不完全・挟み込み。声に出す。毎日1分・月1回15分の点検表。 「フットサポート、上げます」

どこから読むか

いま困っていること読む順番
ずり落ちる・座り直しが多いクッション寸法ティルトは上位互換ではない
すね・ひじにあざがくり返すフットサポート・アームサポートすねのあざと車いす部品の名前
ティルトの方がむせる・おしりが赤いティルトとリクライニングむせない誤嚥
車いすを替えたい・替えるべきか迷う16のサイン選ぶ順番ないときの補い方
申し送りが伝わらない・外国人職員に教えたい部品の名前(ベトナム語・英語つき) → 移乗の用語

この区分のもとになったのは、『介護事故防止 実務マニュアル』の巻末付録A・B・C(食事の姿勢と車いす/車いすの機能べつ事故リスク早見表/車いすの選び方と替えどき)です。 本では、施設の車いすを全台見直すときの進め方まで載せています。本のご案内

「すねのあざが今月8件」——数えると、車いすが見えます

部位べつの集計表とボディマップは、様式のページにあります。月1回数えると、どの車いすの、どの部品を見るかが決まります。登録は要りません。

様式を見る → 困りごとから調べる

根拠にした資料

この区分の記事は、次の資料をもとに整理しています。
  • 『介護事故防止 実務マニュアル』巻末付録A「食事の姿勢/介助レベルべつの誤嚥リスク」、付録B「車いすの機能べつ 事故リスク早見表」、付録C「車いすの選び方と、替えどき」
  • 日本産業規格 JIS T 9201(手動車いす)の用語・寸法
  • 車いす・クッション・装具の各メーカーが公表している取扱説明書と、適合の考え方
  • 厚生労働省「介護保険における福祉用具」(福祉用具貸与の対象と、施設入所中の扱い)
この区分について 一般的な情報提供を目的としています。医療・介護の判断を代替するものではありません。 施設によって、利用者さんによって、正しいやり方は変わります。ここに書いたことが、そのまま当てはまるとは限りません。 寸法・角度・時間は、すべて目安です。車いすの選定・調整は、理学療法士・作業療法士・福祉用具専門相談員・医師の評価によります。必ず多職種で決め、記録に残してください。 実際の対応は、所属施設の規程および、医師・看護師の指示に従ってください。制度・基準は改正されることがあります。
ベトナム語・英語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。