用語対訳(日本語・ベトナム語・英語)
申し送りと記録で実際に使う言葉だけを集めました。ふりがな・ベトナム語・英語・ひとことの4列です。全10章・362語がそろいました。
公開している対訳
ベトナム語について。この対訳は、日本語の意味をつかむための参考訳です。 実際に伝えるときは、日本語のほうを声に出してください。 介護現場を知る母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方は、ぜひ教えてください。
この対訳の使い方 ―― 日本語を「読む」ためではなく「言う」ために
ここに集めたのは、介護の教科書にある言葉ではなく、申し送りと記録で実際に飛び交う言葉です。どのページも、日本語・ふりがな・ベトナム語・英語・ひとことの5つを並べ、最後に、そのまま口に出せるフレーズを置いています。
使い方のおすすめは、外国人職員と日本人職員が同じ画面を見ながら、日本語の列を声に出して読むことです。ベトナム語や英語の列は、意味をつかむための手がかりです。現場で伝えるときは、日本語で言えるようになることを目標にしてください。
申し送りで伝わりにくい言葉には、型がある
外国人職員が「わかりました」と言ったのに伝わっていなかった、という場面の多くは、日本語力の問題ではなく、言葉の型の問題です。次の5つの型は、日本人どうしでもあいまいになりやすい言葉です。
| 型 | 例 | 言いかえの例 |
|---|---|---|
| 略語 | 「バイタル」「ADL」「ナースコール」「ポータブル」 | 「血圧と体温と脈を測る」「トイレの椅子(ポータブルトイレ)」と、最初の1回は省略せずに言う |
| ぼかした言い方 | 「様子を見てください」「気をつけてください」 | 「30分ごとに部屋を見る。顔色が悪かったら看護師を呼ぶ」と、何を・いつ・どうなったらを言う |
| 記録の決まり文句 | 「特変なし」「著変なし」「訴えなし」 | 何を見て「変わりなし」としたのかを言う(「特変なし」と書いてはいけない理由) |
| 音や様子を表す言葉 | 「ふらふら」「ゴロゴロ(のどの音)」「ぐったり」 | 具体的に言いかえる。「立つと体が左右に揺れる」「息をするとのどで水の音がする」 |
| 施設だけの呼び名 | 機械浴の愛称、部屋や物の呼び名 | 新しく来た人には、物を指さしながら正式な名前と一緒に教える |
まず覚えてほしい言葉 ―― 事故の場面で命に関わるもの
362語すべてを覚える必要はありません。最初の1か月は、事故が起きたときに聞き違えると危ない言葉から覚えてください。たとえば次のような言葉です。
- 意識・呼吸に関わる言葉:意識がない、呼びかけに答えない、息をしていない、顔色が悪い
- 呼ぶ相手:看護師、救急車(119)、リーダー、家族への連絡
- してはいけないこと:動かさない、起こさない、食べさせない、薬を捨てない
- 体の場所:頭、後頭部、腰、股関節、すね、わき、上うで
- 記録の言葉:発見した時刻、見ていない、推測、第一報
章ごとの言葉は、上の10ページ(転倒・転落・誤薬・誤嚥・入浴・移乗・内出血・ヒヤリハット・事故報告・現場の用語)にあります。訪問介護の場面の言葉は、外国人ヘルパーのためにの対訳にまとめています。
日本人職員の方へ ―― 伝わったかを確かめる一言
説明のあとに「わかりましたか」と聞くと、多くの人は「はい」と答えます。わからないと言いにくいからです。代わりに、「じゃあ、最初に何をしますか」と聞いてみてください。相手が自分の言葉で答えられれば、伝わっています。くわしくは「わかりました」と言うのに、できていないに書きました。
この対訳の作り方と、使うときの注意
言葉は、事故の章ごとに、申し送り・記録・報告の場面で実際に使われるものから選びました。教科書の見出しにあっても現場でほとんど使わない言葉は入れていません。逆に、教科書には出てこないけれど毎日のように聞く言い回し(「下げ忘れ」「様子観察」など)は入れています。
「ひとこと」の列には、その言葉を使うときに間違えやすい点を書きました。似た言葉との違い(たとえば「転倒」と「転落」)や、記録に書くときの注意です。
ベトナム語と英語は参考訳です。地域や世代によって言い方が違うこともあります。職場に同じ言葉を話す先輩がいれば、その人の言い方を優先してください。誤りに気づいたときは、お問い合わせから教えていただけると助かります。
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。