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誤薬

粉にしてはいけない薬(徐放錠・腸溶錠)

飲み込みにくい方がいると、つい「粉にすればいいのでは」と思います。

けれど、粉にすると危ない薬があります。 1日かけてゆっくり効くはずの薬が、一度に効いてしまうからです。

粉にしてよいかどうかは、介護職が判断してはいけません。 見分けの目安と、相談先を書きます。

最終更新:2026年8月 / 高齢者支援実務研究所

もくじ

  1. 粉にしてはいけない薬
  2. 粉にしなくても、たいてい解決します
  3. 介護職ができないことに、これも入ります
  4. 飲み込みにくい方への、今日できること
  5. 貼り薬・目薬・軟膏の注意
  6. まとめ

粉にしてはいけない薬

こんな薬見分け方の目安なぜだめか
徐放錠(じょほうじょう)
ゆっくり効く薬
名前の後ろにL・LA・CR・SR・R・徐放 1日分が一度に効いてしまう。血圧が急に下がるなど、命に関わります
腸溶錠(ちょうようじょう)
腸で溶ける薬
名前の後ろにEC・腸溶 胃で溶けて胃を荒らす/効かなくなる
舌下錠(ぜっかじょう)
舌の下で溶かす薬
「舌下」と書いてある 飲み込むと効きません
カプセル開けてよいものと、だめなものがあります
抗がん剤・ホルモン剤粉が飛ぶと職員の体に害があります

この見分け方は「目安」です。記号がついていなくても粉にできない薬はありますし、 同じ成分でも製品によって違います。迷ったら、粉にしないでください。

粉にしなくても、たいてい解決します

飲み込みにくい方がいたら、看護師・薬剤師・医師に相談してください。 多くの場合、粉にしなくても別の形に変えてもらえます。

「この方は錠剤が飲みにくそうです」と伝えるところまでが、介護職の役割です。 何に変えるかは、医師・薬剤師が決めます。 伝えるときは、どんなふうに飲みにくいのか(口に残る/むせる/吐き出す/大きい錠剤だけ残る)を具体的に。

介護職ができないことに、これも入ります

「薬を粉にする・カプセルを開ける判断」は、介護職ができないことのひとつです。 頼まれても、断ってよいというより断らなければなりません。

母国では介護職がやっていたことでも、日本ではできないことがあります。逆もあります。 「前の職場ではやっていた」も理由になりません。 迷ったら、やる前にリーダー・看護師に聞いてください。 できること・できないことの一覧は 介護職ができる服薬介助・できないこと にあります。

Ở nước bạn có thể được làm, nhưng ở Nhật thì không. Nếu phân vân, hãy hỏi TRƯỚC KHI làm.

飲み込みにくい方への、今日できること

場面やること
姿勢座位で、あごを引いて。あごが上がると誤嚥します
飲む前水またはとろみ水を先に一口。口とのどを湿らせます
錠剤の数一度に何錠も入れない
飲んだあと口を開けてもらって中を見る(ほお・舌の下に残っていないか)/水をもう一口/数分そばにいる
食事に混ぜる医師・看護師の指示があるときだけ

むせやすい方については、むせない誤嚥(不顕性誤嚥)の見つけ方 もあわせてご覧ください。

貼り薬・目薬・軟膏の注意

「粉にできるか」と同じくらい、外用薬にも間違いが起きます。

まとめ

薬の名前・記号の付き方は、製品や製造販売元によって異なります。 個別の薬については、必ず薬剤師・看護師・医師にご確認ください。

この方は、どこに気をつける?

利用者さんの状態を選ぶと、注意する場面と部位が出ます。印刷して、カンファレンスの資料に使えます。

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根拠にした資料

個人の経験ではなく、公表されている資料をもとに整理しています。
  • 厚生労働省「介護保険施設等における事故の発生又はその再発を防止するための指針」に関する基準・通知
  • 厚生労働省「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について」(平成17年7月26日 医政発第0726005号)
  • 厚生労働省「介護保険施設等における事故報告様式の統一化について」(令和3年3月19日 老高発0319第1号ほか)
  • 公益財団法人日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業(薬剤に関する報告書・再発防止に向けた提言)
  • 日本病院薬剤師会・日本薬剤師会 の一般向け資材(一包化・簡易懸濁法・粉砕の可否に関するもの)
この記事について 一般的な情報提供を目的としています。医療・介護の判断を代替するものではありません。 施設によって、利用者さんによって、正しいやり方は変わります。ここに書いたことが、そのまま当てはまるとは限りません。 手順・寸法・時間は、すべて目安一例です。 判断に迷うこと、いつもと違うと感じたことは、看護師・医師にご相談ください。 実際の対応は、所属施設の規程および、医師・看護師の指示に従ってください。制度・基準は改正されることがあります。
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。