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入浴

ヒートショックを防ぐ7つのこと

寒い脱衣所で服を脱ぐと、血管が縮んで血圧が急に上がります。
そこから熱いお湯に入ると、血管が広がって血圧が急に下がります。

この上下が、心臓と脳に負担をかけます。そして、意識がとび、沈みます。

冬に多く、朝といちばん寒い時間帯に集中します。

やさしい日本語で読むくわしく読む

最終更新:2026年8月 / 高齢者支援実務研究所

もくじ

  1. 温度差が、そのまま負担になります
  2. 防ぐ7つのこと
  3. 湯温は、温度計と手の両方で
  4. やけどにも、同じ注意が要ります
  5. 洗うときの手順
  6. 入浴後30分が、もうひとつの山です
  7. 出たあとに、やること
  8. まとめ

温度差が、そのまま負担になります

居室 22℃ 前後 脱衣所 10℃台 浴室 15℃ 前後 湯 42℃ 血圧が急に上がる(寒くて血管が縮む) 血圧が急に下がる (お湯で血管が広がる) この上下が、心臓と脳に負担をかけます → 意識がとぶ → 沈む
図:居室から浴槽までの温度差(一例)。数値は目安で、施設や季節によって変わります

防ぐ7つのこと

やることねらい
1脱衣所と浴室を先に暖める入る前に暖房を入れておく。温度差を小さくするのがいちばん効きます
2シャワーで浴室を暖める湯をためるとき、高い位置のシャワーから出すと浴室が暖まります
3湯温は41℃以下熱い湯ほど血圧が急に下がります。42℃以上にしない
4かけ湯をする足先から、心臓から遠いところから。体を慣らしてから入る
5肩まで浸からないみぞおちくらいまで(半身浴)。水圧も心臓の負担になります
6長湯をしない浴槽は10分までを目安に。時計を浴室に置く
7時間帯を選ぶ食後すぐ・服薬直後は避ける。いちばん寒い時間帯も避ける

いちばん効くのは1つめです。脱衣所と浴室を入る15分前から暖めておく。 温度計を脱衣所と浴室に置いて、数字で見えるようにしてください。

湯温は、温度計と手の両方で

Nước có nóng quá không ạ?

やけどにも、同じ注意が要ります

やけどが起きやすい状況
□ 給湯器の設定温度が高い
□ 他の場所で水を使うと、シャワーが急に熱くなる(混合水栓)
□ 麻痺のある側・糖尿病の方は熱さを感じにくい
□ 湯温を手で確認していない
□ 湯をためたばかりで、かき混ぜていない

やけどしたときの手順
1すぐに流水で冷やす。ぬるい水〜水で、20分ほど
2服の上からかかったときは脱がさずに、服の上から冷やす
3水ぶくれは破らない。氷や保冷剤を直接当てない
4すぐ看護師へ。広い・深い・顔や陰部なら受診
5薬や軟膏を勝手に塗らない。民間療法(味噌・油など)は絶対にしない

洗うときの手順

入浴後30分が、もうひとつの山です

いつ見ること出たらどうする
出た直後顔色・ふらつき・気分・呼吸座って休んでもらう。すぐ立たせない
30分後バイタル(血圧)・水分がとれているか血圧が低い → 横になって休む。看護師へ
その日の夕方〜夜発熱・元気のなさ・食欲看護師へ報告
溺水があった場合呼吸・咳・熱を24〜48時間息苦しそう・咳が続く → すぐ受診

入浴は、体力を使います。元気に見えても、体には負担がかかっています。 入浴後30分は、必ず様子を見てください。この時間に転倒や急変が起きます。

出たあとに、やること

まとめ

やさしい 日本語(にほんご)

1 ⚠ さむい → あついの きゅうな 変化(へんか)で、血圧(けつあつ)が 大(おお)きく 上(あ)がり 下(さ)がりします

⚠ これが ヒートショックです。おふろで 人(ひと)が たおれる、いちばん 多(おお)い かたちです。

2 ◎ いちばん きくのは、だついじょと よくしつを 先(さき)に あたためる こと

◎ 入(はい)る 15分(ふん)前(まえ)から、だんぼうを 入れます。
 ◎ シャワーを 高(たか)い ところから 出(だ)すと、よくしつが あたたまります。

3 ◎ お湯(ゆ)は 41度(ど)いか

⚠ あつい お湯ほど、血圧が きゅうに 下がります。
 ◎ 温度計(おんどけい)と、手(て)の 両方(りょうほう)で たしかめます。◎ よく かきまぜます。ためた ばかりの お湯は、上が あつく 下が ぬるいです。

4 ◎ かけ湯は 足(あし)の 先(さき)から

◎ 心臓(しんぞう)から 遠(とお)い ところから。⚠ いきなり あたまや せなかに かけません。
 ◎ 「お湯 かけますね」と、かならず 声(こえ)を かけてから。

5 ◎ 湯ぶねは みぞおちまで、10分まで

◎ かたまで つからない。水(みず)の おもさも 心臓の ふたんに なります。
 ◎ よくしつに 時計(とけい)を おきます。

6 ⚠ さける 時間(じかん)

7 ⚠ 出た あと 30分が、もう 1つの 山(やま)です

◎ すぐ 立(た)たせない。すわって 数分(すうふん)休(やす)む。◎ 顔色(かおいろ)・ふらつき・いき を 見(み)ます。
 ◎ 水分(すいぶん)を とって もらいます。◎ 体(からだ)を しっかり ふいて、5分いないに ほしつ。

※ この ページは 日本(にほん)の 法律(ほうりつ)と、現場(げんば)の きまりに ついて 書(か)いて います。あなたの 事業所(じぎょうしょ)の きまりも、かならず 見(み)て ください。
ふりがなと やさしい 日本語は、この 研究所(けんきゅうじょ)が つけた ものです。まちがいが あれば、教(おし)えて ください。

この方は、どこに気をつける?

利用者さんの状態を選ぶと、注意する場面と部位が出ます。印刷して、カンファレンスの資料に使えます。

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根拠にした資料

個人の経験ではなく、公表されている資料をもとに整理しています。
  • 厚生労働省「介護保険施設等における事故の発生又はその再発を防止するための指針」に関する基準・通知
  • 厚生労働省「介護保険施設等における事故報告様式の統一化について」(令和3年3月19日 老高発0319第1号ほか)
  • 消費者庁・独立行政法人国民生活センター 高齢者の入浴中の事故(溺水・熱中症様症状)に関する注意喚起
  • 厚生労働省「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について」(平成17年7月26日 医政発第0726005号)
  • 日本蘇生協議会(JRC)蘇生ガイドライン 一次救命処置・AEDの使用
この記事について 一般的な情報提供を目的としています。医療・介護の判断を代替するものではありません。 施設によって、利用者さんによって、正しいやり方は変わります。ここに書いたことが、そのまま当てはまるとは限りません。 手順・寸法・時間は、すべて目安と一例です。 判断に迷うこと、いつもと違うと感じたことは、看護師・医師にご相談ください。 実際の対応は、所属施設の規程および、医師・看護師の指示に従ってください。制度・基準は改正されることがあります。
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。