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車いすの替えどき 16のサイン ——1つでも当てはまれば、相談する理由になる

「なんとなく、合っていない気がする」——それで、相談してよいのです。 リハビリ職も福祉用具の相談員も、その方が1日をどう過ごしているかは見ていません。 30分でずり落ちることも、夕方だけ傾くことも、毎日そばにいる人にしか分かりません。

この記事は、「そろそろ替えどきかも」の16のサインと、それぞれどの方向で考えるか(クッション/寸法/ティルト/リクライニング)をまとめたものです。 気づくのは、いつも介護職です。

やさしい日本語で読む16のサインをすぐ見る

最終更新:2026年9月 / 高齢者支援実務研究所

もくじ

  1. 4つの方向 — サインを見たら、どこへ向かうか
  2. 16のサイン
  3. 12番だけは、順番を逆にしない
  4. 誰に、何を持って相談するか
  5. まとめ

4つの方向 — サインを見たら、どこへ向かうか

方向何をするか
クッションまずクッションと座り直しを見直す。へたり・裏返し・種類。いちばん多い原因で、いちばん早く直る
寸法座幅・奥行き・座面高・アームの高さ・フットサポート高を合わせる(モジュール調整)。指とこぶしで測って報告する
ティルトクッションと寸法で直らず、体幹を起こしていられないとき、はじめて検討する
リクライニング理由が別。血圧・呼吸・股関節。ずり落ち対策には使わない

順番の考え方はティルトは上位互換ではないに書きました。 サインの多くは「クッション」か「寸法」に向かいます。ティルトに向かうのは、それでも直らないときです。

16のサイン

1つでも当てはまったら、相談する理由になります。右の列は、まず考える方向です。

こんなサインが出ていたら考える方向
1 30分もたたずに、ずり落ちてくるクッション → 寸法
2 行くたびに、座り直しが必要になっているクッション → 寸法
3 仙骨座り(骨盤が後ろに倒れて、背中が丸い)クッション → 寸法 → ティルト
4 体が片側に傾く。声をかけても戻せない寸法 → ティルト
5 頭が保てず、あごが上がるティルト+ヘッドサポート
6 食事中のむせが増えた/食後の声がガラガラする寸法 → ティルト。角度の見直しも
7 車いすに座っていられる時間が短くなった(1時間もたない)クッション → ティルト
8 仙骨・尾骨・坐骨に赤みが出る(押しても消えない)クッション → ティルト。あわせて看護師へ
9 すね・ひじに、くり返し同じ場所のあざ寸法。フットサポート・アームサポートの見直し
10 足が床やフットサポートに届かない/ひざが上がっている寸法(座面高・フットサポート高)
11 座ると、ひざが胸に近づく(座面が短い・高すぎる)寸法
12 自分でこがなくなった寸法。能力が落ちたのか、車いすが合わないのかを先に見分ける
13 移乗のたびに、職員が抱え上げている寸法。アームサポートを跳ね上げ式へ
14 体重が5kg以上変わった寸法。座幅・座面高の再測定
15 拘縮が進んだ/関節の曲がる角度が変わった寸法 → リクライニング。リハビリ職へ
16 「疲れた」「痛い」と言う/すぐベッドに戻りたがるクッション → 寸法。本人の訴えは、いちばん確かなサインです

8番の赤みは、車いすの相談と同時に、看護師に見せてください。押しても消えない赤みは、褥瘡の入口です。 9番のすね・ひじのあざは、すねのあざが何度もできる — 車いすのどこが当たっているかフットサポート・アームサポートの型べつリスクに。 6番のむせは、ティルトとリクライニングは別のものの角度と枕の話につながります。

12番だけは、順番を逆にしない

「自分でこがなくなった」→「じゃあ介助型に替えよう」——これは、よくある判断です。でも、先に車いすのほうを疑ってください。

こげなくなった理由が「タイヤの空気が抜けていた」「座面が高くて足が床に届かない」だったことがあります。介助型に替えたら、その方は二度と自分では動けません。

誰に、何を持って相談するか

相手できること
福祉用具専門相談員(レンタル・販売の事業者)いちばん最初の相談先。寸法の測定、調整、機種の提案。多くは無料で見に来てくれます。施設に出入りしている業者に声をかける
理学療法士・作業療法士座位の評価、クッションの選定、姿勢の調整、座位保持装置の検討
言語聴覚士食事の角度、嚥下との関係
看護師褥瘡・皮ふの評価。血圧・呼吸との関係
生活相談員・ケアマネジャー費用と手続き。施設の備品を替えるのか、個人で用意するのか

持っていくものは5つ。2週間の記録(ずり落ちた回数/座り直した回数/座っていられた時間/傾く方向/むせの回数/あざと赤みの場所)、真横からの写真今の車いすの情報(種類・メーカー・型番・座幅)、試したこと困っていること

「試したこと」があると、専門職の対応がまったく変わります。
「ずり落ちるんです」だけだと「クッションを替えてみては」で終わります。「クッションを替えて2週間みたが変わらなかった」と言えば、次の段階の話になります。 試したことを記録しておく。それが、いちばん強い交渉材料です。 Người phát hiện luôn là nhân viên chăm sóc. "Hình như xe lăn không hợp" — chỉ cần nói vậy là đủ.

費用の話は、施設の種類で扱いが違います。介護職がご家族に費用の説明をしてはいけません。生活相談員・ケアマネジャーに。 写真の撮り方と寸法の測り方は車いすの寸法が合っているか、指とこぶしで測るに。

まとめ

やさしい 日本語(にほんご)

1 「あって いない かも」で、言(い)って いいです

毎日(まいにち)そばに いる あなたにしか、わからない ことが あります。
◎ 30分で ずり落(お)ちる。夕方(ゆうがた)だけ かたむく。——これは、あなたが 見(み)て いる ことです。

2 こんな ときは、報告(ほうこく)します

3 「じぶんで こがなく なった」ときは

⚠ すぐに 車(くるま)いすを かえません。
◎ まず、タイヤの 空気(くうき)と、足が ゆかに つくかを 見ます。
介助型(かいじょがた)に かえると、その 人は じぶんで うごけなく なります。

4 報告の しかた

◎ 「〇〇さん、この 2週間(しゅうかん)、30分で 3回(かい)ずり落ちました。クッションを かえて みましたが、かわりません
◎ 数(かず)を 言うと、つたわります。 "Hình như xe lăn không hợp với ông/bà ấy" — bạn có thể nói như vậy. Người phát hiện luôn là nhân viên chăm sóc.

※ この ページは 日本(にほん)の 法律(ほうりつ)と、現場(げんば)の きまりに ついて 書(か)いて います。あなたの 事業所(じぎょうしょ)の きまりも、かならず 見(み)て ください。
ふりがなと やさしい 日本語は、この 研究所(けんきゅうじょ)が つけた ものです。ベトナム語は 参考訳(さんこうやく)です。まちがいが あれば、教(おし)えて ください。

2週間の記録が、いちばん強い交渉材料です

ずり落ちた回数・座り直した回数・座っていられた時間・むせの回数・あざと赤みの場所。ボディマップと集計表は様式のページにあります。登録は要りません。

様式を見る → 困りごとから調べる

根拠にした資料

個人の経験や、特定の施設の事例ではありません。次の資料と、当研究所が編集している実務マニュアルをもとに整理しています。
  • 『介護事故防止 実務マニュアル』巻末付録C「車いすの選び方と、替えどき」(「そろそろ替えどきかも」の16のサイン、相談のしかた)本のご案内
  • 車いす・クッションの各メーカーが公表している取扱説明書と、適合の考え方
この記事について 一般的な情報提供を目的としています。医療・介護の判断を代替するものではありません。 施設によって、利用者さんによって、正しいやり方は変わります。ここに書いたことが、そのまま当てはまるとは限りません。 サインと方向は一般的な目安です。実際の選定・調整は、理学療法士・作業療法士・福祉用具専門相談員・医師の評価によります。押しても消えない赤み、急に広がるあざ、痛みを伴うものは、看護師・医師にご相談ください。 費用・制度の扱いは施設の種類や個々の状況で異なります。必ず生活相談員・ケアマネジャーに確認してください。 実際の対応は、所属施設の規程および、医師・看護師の指示に従ってください。
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。