一人で家に入ってから出るまで ——危ないところの言い方
訪問介護(ほうもんかいご)では、あなたは ひとりです。施設(しせつ)なら、となりに 先輩(せんぱい)が います。訪問先(ほうもんさき)では、いません。
だから、家(いえ)に 入(はい)る 前(まえ)・中(なか)・出(で)る ときに、見(み)る ことと 言(い)う ことを、先に きめて おきます。この 記事(きじ)は、その 順番(じゅんばん)と、そのまま 言える ことばです。
◎ この 記事(きじ)は、ぜんぶ やさしい 日本語(にほんご)で 書(か)いて あります。漢字(かんじ)には、はじめの ところに ふりがなが あります。
◎ Bài này viết bằng tiếng Nhật dễ hiểu, có cách đọc chữ Hán. Tiếng Việt chỉ là bản dịch tham khảo.
もくじ
入(はい)る 前(まえ)に ——1分(ぷん)で 見(み)る 6つ
玄関(げんかん)に 入って から、1分だけ 見ます。いつもと 同(おな)じか、ちがうかを 見ます。
| 見る もの | 何(なに)を 見るか |
|---|---|
| 出口(でぐち) | 玄関の ほかに 出られる ところ(まどなど)は どこか。きょう、そこまで 行(い)けるか(物(もの)で ふさがって いないか) |
| かぎ | 玄関の かぎは、中(なか)から すぐ 開(あ)くか。チェーンが かかって いたら、外(はず)して いいか 聞(き)く |
| 人(ひと) | だれが いるか。いつも いない 人が いる。いつも いる 人が いない。どちらも 大事(だいじ) |
| ようす | ご本人(ほんにん)・ご家族(かぞく)の 声(こえ)の 大(おお)きさ。お酒(さけ)を 飲(の)んで いるか。ガス・たばこ・灯油(とうゆ)の においは ないか |
| 犬(いぬ)・ねこ | どこに いるか。しごとの あいだ、どこに いて もらうかを きめる |
| 電話(でんわ) | じぶんの 電話は、すぐ 出(だ)せる ところ(ポケット)に あるか。かばんの 底(そこ)では だめ |
Trước khi vào: kiểm tra 6 điều trong 1 phút — cửa thoát, khóa, ai đang ở nhà, thái độ, thú cưng, điện thoại trong túi.
「いつもと ちがう」と 思(おも)ったら、電話(でんわ)して いい
◎ いつもと ちがう ことが あったら、家に 入る 前に、事業所(じぎょうしょ)に 電話して いいです。何(なに)も なくても いいです。
「〇〇さんの お宅(たく)に つきました。いつもと ちがって、〇〇です。今(いま)から 入ります。」
これだけで、事業所は「あなたが どこに いて、何が ちがうか」を 知(し)って います。それが、あなたを 守(まも)ります。
中(なか)で ——立(た)つ 場所(ばしょ)
- ◎ 出口と ご本人の あいだに、じぶんが 立つ。いつでも 出られます
- ◎ おくの 部屋(へや)に 入る ときは、ドアを しめきらない
- ◎ ご家族と 2人(ふたり)だけに なる 場所(台所(だいどころ)の おく、寝室(しんしつ))に、長(なが)く いない
- ◎ お風呂(ふろ)の 介助(かいじょ)は、じぶんが 出口の がわ。お風呂の かぎは かけない
あぶない とき ——やめて、出(で)て、電話(でんわ)
⚠ 先(さき)に、じぶんの 中で 線(せん)を 引(ひ)いて おきます。その 場(ば)で 考(かんが)えると、まよいます。
| こう なったら | こう する |
|---|---|
| たたかれた。物(もの)が とんで きた。刃物(はもの)が 見えた | しごとを やめて、出る。「事業所に れんらく します」と 言って、玄関へ。外(そと)から 電話。けがを したら、119か 110も |
| 体(からだ)を さわられた。だきしめられた。性的(せいてき)な 話(はなし)が 止(と)まらない | 「やめて ください」と 1回(かい) はっきり 言う。止まらなければ、出る。がまんして 続(つづ)ける ことは、あなたの しごとに 入って いません |
| どなられて、止まらない | 言い返(かえ)さない。あやまり続けない。「事業所から あとで れんらく します」と 言って、出口に 近(ちか)づく。止まらなければ 出る |
| かぎを かけられた。出るのを 止められた | 「開けて ください」と 言う。開かなければ、電話で 事業所。つながらなければ 110。ブザーが あれば ならす。「おおげさ」では ありません |
| 犬が むかって きた。かまれた | しごとを やめて、別(べつ)の 部屋に 入れて もらう。かまれたら、あらって、事業所に 電話。病院(びょういん)に 行くかは 事業所と きめる |
| じぶんの 体が 急(きゅう)に 悪(わる)く なった | すわる。事業所に 電話。「続けられるか わからない」と 言って いい |
とちゅうで 帰(かえ)る ことは、しごとを すてる ことでは ありません。
あなたが あんぜんで なく なった とき、サービスは 続けられません。「とちゅうで 帰った」と 書(か)いて 報告(ほうこく)すれば、事業所と ケアマネジャーが、つぎを 考えます。
Bị đánh, bị sờ, bị khóa cửa, bị chó cắn, hoặc bạn thấy mệt đột ngột: dừng việc, ra ngoài, gọi cơ sở (110/119 nếu cần). Về giữa chừng không phải là bỏ việc.
出(で)る とき ——「帰(かえ)ります」と 言(い)ってから
- ◎ 火(ひ)・水(みず)・かぎ。コンロ、ストーブ、じゃぐち、まどの かぎ。じぶんが さわった 物は、元(もと)に もどしたか
- ◎ ご本人の 場所。いすに すわって いるか。ベッドに いるか。立った まま 置(お)いて 帰らない
- ◎ 「帰ります」と 声(こえ)に 出して 言う。へんじを 聞く。この へんじが、「帰った ときの ようす」の 記録(きろく)に なります
- ◎ 合(あい)かぎは、事業所の きまりの 場所へ。もどしたか、車(くるま)に のる 前に 指(ゆび)で たしかめる
- ◎ いつもと ちがう ことが あった 日(ひ)は、車に のって から 事業所に 「終(お)わりました」の 電話
そのまま 言(い)える ことば
入る とき
あぶない とき
出る とき
まとめ
- 入る 前に 1分:出口・かぎ・人・ようす・犬ねこ・電話
- いつもと ちがったら、入る 前に 電話して いい
- 中では 出口と ご本人の あいだに 立つ
- たたかれた・さわられた・かぎを かけられた → やめて、出て、電話。とちゅうで 帰るのは、しごとを すてる ことでは ない
- 出る ときは 火・水・かぎ・ご本人の 場所。「帰ります」と 声に 出す
いちばん みじかい まとめ
- ◎ 入る 前に、出口と かぎと 人を 見る
- ◎ 出口の がわに 立つ
- ⚠ あぶなかったら、やめて、出て、電話
- ◎ 帰る 前に、火・水・かぎ。「帰ります」と 言う
※ この ページは 日本(にほん)の 法律(ほうりつ)と、現場(げんば)の きまりに ついて 書(か)いて います。あなたの 事業所(じぎょうしょ)の きまりも、かならず 見(み)て ください。
ふりがなと やさしい 日本語、ベトナム語は、この 研究所(けんきゅうじょ)が つけた ものです。ベトナム語は 参考訳(さんこうやく)で、母語(ぼご)の 人(ひと)の 確認(かくにん)を 受(う)けて いません。まちがいが あれば、教(おし)えて ください。
事業所の方へ(ふつうの日本語で)
この記事は、厚生労働省のハラスメント対策マニュアルが訪問系サービスに挙げている備え(定時・随時の連絡体制、警報機付きブザー、複数人派遣の検討)を、ヘルパー本人の動きに置き直したものです。外国人ヘルパーが訪問系サービスに従事する場合、受入事業者にはハラスメント防止のための相談窓口の設置等と、不測の事態に対応できるICTを含む環境整備が遵守事項として求められています(令和7年4月の施行)。「いつもと違ったら入る前に電話していい」「途中で帰ることは放棄ではない」——この2つを、事業所の側から先に言葉にしておいてください。ふつうの日本語の版は こちらです。
あわせて 読(よ)む
訪問(ほうもん)の 場面(ばめん)の ことば・報告(ほうこく)の ことば・家(いえ)の 中(なか)の 物(もの)の 名前(なまえ)・ご家族(かぞく)との 会話(かいわ)を、日本語・ベトナム語・英語(えいご)で 並(なら)べました。ベトナム語は 参考訳(さんこうやく)です。声(こえ)に 出(だ)すのは、日本語の ほうで。
ことばの 表を 見る → 困(こま)りごとから 調(しら)べる根拠にした資料
- 厚生労働省「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」令和4年3月改訂版 ——訪問系サービスの備え(定時・随時の電話連絡体制、警報機付きブザー、複数人派遣の検討)
- 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成11年3月31日厚生省令第37号) 第30条第4項(職場におけるハラスメント防止のための必要な措置)
- 厚生労働大臣が定める基準に適合する利用者等(平成27年厚生労働省告示第94号)第3号
- 当研究所『介護事故防止 実務マニュアル』第10章「日本の介護現場で特に注意すること」
ベトナム語 参考訳です。母語話者による確認は受けていません。誤りにお気づきの方はご連絡ください。