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どこから考えるか

職員が続かないとき、どこから考えるか

まず、これだけ

入っては辞め、入っては辞める。「給料が安いから」「どこも人手不足だから」と言われて、そこで話が止まります。

止まるのは、原因を1つに決めているからです。給料も人手も、現場ではすぐに変えられません。でも、現場でしか変えられないことが、たしかにあります。

5つに分けてください。最初の3か月/教え方/シフトと体/言える空気/この先の見通し。⚠ 辞める人の多くは、この5つのどれかで決めています。

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最終更新:2026年9月 / 高齢者支援実務研究所

もくじ

  1. 「給料」で止めないために
  2. 5つの方向に分けて確かめる
  3. ① 最初の3か月
  4. ② 教え方
  5. ③ シフトと、体の負担
  6. ④ 言える空気
  7. ⑤ この先の見通し
  8. 確かめたことを、記録に残す
  9. まとめ

「給料」で止めないために

辞めるときに本当の理由を言う人は、あまりいません。⚠ 「家庭の事情で」「体調が」——最後の面談で出てくる言葉は、たいてい角の立たない言葉です。そして「やっぱり給料かな」で片づきます。

給料が理由なら、辞める時期はバラバラになるはずです。でも実際は、辞める時期は かたまります。

まず、この2年で辞めた人が「入って何か月目」だったかを数えてください。3か月以内に集まっているのか、1年前後なのか、3年目なのか。時期が違えば、理由の場所が違います。

辞めた時期で、見るところが変わります。

辞めた時期まず見るところ
1か月以内受け入れの準備。聞いていた話と違う/置いていかれた
3か月前後教え方。教える人が毎回違う/1人にされるのが早すぎた
半年〜1年シフトと体。夜勤の入り方/腰/休みの取りにくさ
1〜3年言える空気。言っても変わらない/人間関係
3年以上この先の見通し。資格・役割・給料の上がり方が見えない

ここを分けずに全部やろうとすると、何も進みません。いちばん多い時期から、1つだけ手をつけてください。

5つの方向に分けて確かめる

方向とくに、ここ
① 最初の3か月受け入れの準備・持ち物・その日の担当。今日変えられます
② 教え方教える人が毎回違いませんか。ここがこの記事の中心です
③ シフトと体夜勤の入り方・連続勤務・腰。数えれば見えます
④ 言える空気言ったことに、何か返っていますか
⑤ この先の見通し3年後に何をしている人か、その人に見えていますか

① 最初の3か月

1最初の3か月

ここは、お金をかけずに今日変えられます。そして効きます。

当てはまったら →初日の担当を1人決める。1か月目に15分話す。この2つだけで、1か月以内の離職はかなり変わります。

② 教え方

2教え方

「教える人が毎回違う」は、辞める理由の上位です。

当てはまったら →教える人を1人決めて、その日の受け持ちを減らしてください。やり方が2つあるなら、どちらかに決めて紙に書いてください。  教科書どおりにいかない方への移乗

③ シフトと、体の負担

3シフトと体

これは、数えれば見えます。感覚で話さないでください。

当てはまったら →まず数えて、紙にしてください。「夜勤が月6回の人と3回の人がいる」と数字で出ると、話が動きます。⚠ 勤務時間や休憩の決まりそのものについては、労働基準監督署や社会保険労務士に確認してください。  介助での腰痛は、やり方が悪いからではない

④ 言える空気

4言える空気

「言っても変わらない」が続くと、人は言うのをやめ、そのあと辞めます。

当てはまったら →小さくていいので、現場から出た意見を1つ通してください。そして「あの意見でこう変えました」と、名前を出さずに全体に返してください。  ヒヤリハットが出てこないとき

⑤ この先の見通し

5この先の見通し

3年目以降に辞める人は、たいてい「この先が見えない」と言います。

当てはまったら →これは現場だけでは変えられません。ただ「3年後の話を1回する」ことは、今日できます。  なぜ管理者は「記録がない」を問題にするのか

確かめたことを、記録に残す

残すのは「辞めた人の在職月数」だけで足ります。名前も理由も要りません。⚠ これを2年ぶん並べると、時期がかたまっているのが見えます。そこが、手をつける場所です。

辞めた理由を、退職の面談だけで決めないでください。まだ辞めていない人に、入って3か月・1年で聞くほうが、はるかに正確です。

変えるのは、1つか2つだけ

✕ こう書くと動かない

「職員の定着を図る」
「風通しのよい職場づくりに努める」
「働きやすい環境を整備する」

誰が、いつ、何をするのかがありません。来年も同じ言葉が並びます。

〇 こう書くと動く

「新人の担当を1人決めた(〇月〇日から)」
「入って1か月目に15分話す場を作った(〇月〇日から)」
「移乗のやり方を1つに決めて紙にした(〇月〇日)」
「夜勤の回数を数えて、偏りを表にした(〇月)」

人と期日があります。

まとめ

やさしい 日本語(にほんご)

1 なにが おきますか

人(ひと)が すぐ やめます。
「お金(かね)が すくない から」と 言(い)われて、話(はなし)が おわります。

2 それでは、なにも かわりません

まず、かぞえて ください。
 やめた 人は、入(はい)って なんか月(げつ)目(め)でしたか。

やめる 時期(じき)は、だいたい 同(おな)じ ところに あつまります。

3 時期(じき)で、見(み)る ところが ちがいます

4 ⚠ おしえる 人は、1人(ひとり)に きめて ください

おしえる 人が まいかい ちがうと、やりかたも ちがいます。
新(あたら)しい 人は、どちらが 正(ただ)しいか 聞(き)けません。

やりかたが 2つ ある ときは、どちらかに きめて、紙(かみ)に 書(か)いて ください。

5 外国(がいこく)から 来(き)た 人に

ことばで 説明(せつめい)する より、順番(じゅんばん)を 見(み)せて ください。
「3年後(ねんご)に なにが できる ように なるか」を、1回(かい)でも 話(はな)して ください。

6 きょう できる こと

※ この ページは 答(こた)えを 出(だ)す ための ものでは ありません。たしかめる 順番(じゅんばん)を つくる ための ものです。はたらく 時間(じかん)・やすみ・きゅうりょうの きまりは、労働基準監督署(ろうどう きじゅん かんとくしょ)や 社会保険労務士(しゃかい ほけん ろうむし)に 聞(き)いて ください。

確かめる質問の一覧を配っています

5つの方向に分けた形にしています。いずれも一例です。事業所に合わせて書き換えてお使いください。登録は要りません。

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この記事の使い方

  • まず、この2年で辞めた人の在職月数を並べてください
  • いちばん多い時期の方向から、1つだけ手をつけます
  • ①最初の3か月と②教え方は、お金をかけずに今日変えられます
  • ③⑤は、管理者に上げる話です。数字にしてから上げてください
この記事について 一般的な情報提供を目的としています。ここに挙げた質問は、原因を特定するためのものではありません。確かめる順番を作るためのものです。 労働時間・休憩・休日・賃金・夜勤の回数などの取り扱いは、労働関係の法令と就業規則によります。個別の判断は、労働基準監督署または社会保険労務士にご確認ください。 外国人職員の在留資格ごとの取り扱いは、在留資格の種類によって異なります。出入国在留管理庁または登録支援機関・監理団体にご確認ください。 実際の対応は、所属事業所の規程に従ってください。